【先に結論】
人材育成プログラムは自己啓発本を20冊読めば内容が補完できる。
人材育成プログラムのビジネスコミュニティに参加することで、大企業はビジネスチャンスに繋げる。
自己啓発本はSMIの人材育成プログラムとキリスト教の影響を受けている。
キリスト教は当時の歴史背景に影響を受けているので、非暴力不服従という訓示である。
自己啓発本は行動を促し完全に達成できる手段ではない。
素晴らしいコミュニティに参加し、上手く人付き合いをすることが、自己啓発よりも大事である。
【私は自己啓発ビジネスに、お金と時間を盗まれない。】
『高橋一生は嫌いだが、高橋一生の人付き合いの上手さは見習う』を投稿しています。
私は気持ちよく書いているのですが、実は皆さんには眉に唾をつけて(あまり鵜呑みにせずに)読んで欲しいです。
少し心配になったので、今回は世の中に出回る全ての自己啓発は眉唾の部分があるということについて伝えます。
私は自己啓発本を読むのが好きです。職場のリーダー育成プログラム、モチベーション開発プログラムなども何十回と受けています。 そのため、自己啓発について度々書きます。
でも、私は自己啓発本を買いません。
自己啓発本は全て立ち読みで終わらせてしまいます。
それは、自己啓発本の内容がどの本もみな似ていて、新たに共感する内容が少ないからです。立ち読みして、著者が重要だとアピールしている場所を読んだら用が済んでしまいます。
【なぜ自己啓発本はどれも似た内容なのか。】
なぜ自己啓発本はどれもこれも似た内容なのか。
それは元になっているプログラムが同じだからです。
「ポール ・J・マイヤー」の『SMI』というプログラムがそうです。もし、有名な話だったら、すみません。
私は『SMI』に出会ってとにかく驚き、今から皆さんにドヤ顔で伝えます。
“ SMIはサクセス・モティベーション・インスティチュートの略で、本部はアメリカのテキサス州ウエイコ市。
1960年 にポール・J・マイヤーによって創立され、あらゆる人々が、夢や目標を達成し、実現できる「無限の可能性」を持っているという信念に基づき、人間の潜在能力を最大限に引き出し、人生成功に導く理論と実践方法を具体的にプログラム化し24ヵ国以上に翻訳され、世界80ヵ国で活用されている成功の秘訣です。
その内容は、すべての人間社会に共通な成功哲学の原理・原則に基づくものであり、どんな職業にも適用できて、その人の心にある種のモティベーション(やる気・動機付け)を起こさせて、それぞれの分野において成功できるように考案されているプログラムです。
”
“ SMIの発想の原点
マイヤー氏は、何をやっても大成功しました。保険のセールス・リクルートにおいてもダントツのNo.1 の実績をあげました。
なぜマイヤー氏はできたのでしょうか?
人間が自分の人生に成功しない最大の原因は、自分が本当はこうなりたいと思う夢があるにもかかわらず、はじめからそんなことはとうてい不可能と諦めてしまう点にあるのです。
自分には学歴がない、体が弱い、まわりの状況が悪いなど、もろもろの理由をあげて最初から自分を小さなワクに閉じ込めてしまう。そして、まあ、この程度なら出来るだろうと、そのワク内で実現しそうな事だけを考えているのです。
まず、この既成概念を全部とりはずしなさいというのがマイヤー氏の発想の原点なのです。
全ての人は潜在能力を持っています。しかし、多くの人はその無限の可能性と能力に気づかないまま人生を終えています。
一人でも多くの人に、そのことに気づいてもらいたい、そして素晴らしい人生を送って欲しいという思いがSMIの誕生となりました。
マイヤー氏のこの熱い思いが、世界80ヵ国にSMIが拡がっていった原動力となっているのです。
このアイディア・理念を伝えること、これが私どもの役目です。
鮮やかに想像し、熱烈に望み、心から信じ、魂をこめた熱意をもって行動すれば、何事も必ず実現する。
ポール・J・マイヤー
SMI創立者
”
【自分の目標は紙に書き、達成している未来の自分を鮮やかに想像し、熱烈に望み、心から達成できると信じ、魂をこめた熱意をもって行動すれば、何事も実現する。】
私は思います。
自己啓発ビジネスの元になっているSMIは間違いなく自分の目標、自分の夢に近づくことができます。
しかし、全員が億万長者を目標にしても、全員が億万長者にはなれません。それは、SMIには多分にキリスト教の考え方が含まれるからです。
例えば、「自分の目標を紙に書き、周囲にも勇気をだして伝え、約束すれば目標は叶います。」のような言葉をよく聞きます。
これは本来、「いまダイエットしてるの。今月中に5kg痩せるんだ。」と友達に言うような軽いものではありません。キリスト教徒が心の支えである神との間で誓約する、コミットするという真剣なものです。
【キリスト教の時代背景も大切。訓示であって、本当にやれとは言っていない。】
また、「潜在能力は無限にあるので、もっと大きな目標を持ちなさい。そして期限を決めて段階を追って実現すれば目標は叶います。」のような言葉をよく聞きます。
これもキリスト教の考え方です。
これは新約聖書の中、マタイ伝とか福音書と言われるものの、『山上の垂訓』という話からきています。
イエスのもとへ石運びの人夫が集まり、「毎日5㎞ 歩いて石運びをするからクタクタなんだ。何か楽に運べる方法はないかな?」と相談します。 イエスは「それなら毎日10㎞運んだらいいよ。」と答えるという話。
インパクトと違和感のある話なので印象に残ります。
解釈としては、「5㎞ 歩いて石運びをするのは嫌々やっているノルマだが、あと5㎞ 歩くとそれは自分から率先してやるのだから疲れない。」というようなもの。
【だが時代背景は】
本文はこんな感じ。
「心の貧しい人は幸せである。
人があなたの右の頬を打ったら左の頬も打たせろ。 人があなたの上着を盗もうとしたらマントも付けてやれ。 1000歩を歩かせるため徴用したら彼と共に2000歩を歩け。 目には目を、歯には歯を、 隣人を愛し敵を憎めと教えてきたが、 隣人だけでなく敵も愛せ。 自分を迫害する人も愛せ。」
これは中国の租、庸、調の庸のようなもの。
租(米)、
庸(一年間で20日間の労役)、
調(特産品)
のどれかを政府に納めろ。
当時、ベツレヘム(イスラエル)はローマに支配されていた。 反抗すれば良くて懲罰、悪くて死罪。
そのため、イエスはインドのガンジーのような非暴力不服従を目指した。これは暴力をもって抵抗しないというもの。しかし、したくないことを命令されて服従するのではなく、自由意志を持つというもの。
仮に、給料も無く、何十キロもある荷物を持ち、1000歩を歩きクタクタになっているところに、命令に違反して2000歩歩く者が現れれば支配者はこう考える。
「命令が間違っていた。これからは最初から2000歩を歩かせよう。」
【すみません。だから私の書く自己啓発の内容は眉に唾をつけて(あまり鵜呑みにせずに)読んでください。】 ここまで読んでいただいて『ありがとうございます』。